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2014-12-22

塩より砂糖のほうが心臓と血管に悪い

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食事ガイドラインは、心血管病のリスクを下げるために、塩分ではなく糖分、特に果糖の摂取を制限するべきだ、という米国の医師らによるレビュー記事が『オープンハート』誌に発表された。ただし果物に含まれている果糖を制限する必要はないという。

1418865072 先進諸国においては、心血管病が死因の上位を占めており、高血圧はその最も重要なリスク因子といわれている。米国では2009年にそれが原因で35万人が亡くなっており、毎年50億ドルの医療費が使われている。日本でも毎年30万人を超える人が心疾患と脳血管疾患で亡くなっている。

一般に、血圧を下げるためにまず挙げられるのは塩分を控えることであるが、本レビューの著者らによれば、そこには少なからず議論の余地が存在するという。なぜならば、塩分摂取を控えることによって達成できる血圧低下は実際にはわずかなものであり、しかも塩分摂取量をあまり減らし過ぎるのは逆に身体に悪いため、少なくとも1日あたり3-6gの摂取は必要であるからだ。

食事中に含まれる塩分の多くは加工食品に入っているものだが、著者らによれば、加工食品にはまた大量の糖分が添加されている。「糖分のほうが実質的に塩よりも血圧への関与の度合いは大きいという研究結果が報告されています」と著者らは述べている。動物実験、疫学研究、臨床試験といったすべてのレベルのエビデンス(証拠)が、添加された糖分、特に果糖が高血圧の発症に主要な関与をしていることを示唆しているというのである。

「添加された糖、特に果糖が血圧以外にも様々なメカニズムを通じて心血管病のリスクを高めているというエビデンスが多く存在します」と著者らは述べている。特にソーダなどの加糖飲料や加工食品で甘味料として高頻度に使われている高果糖コーンシロップが問題であるという。

「世界中で、加糖飲料だけで毎年18万人が死んでいる計算になります」と著者らは言う。300年前には人が年間に消費する砂糖はわずかな量だったが、現在の米国では、年間35-70kgも消費している。これは1日あたりに直すとティスプーン24-47杯分に相当する。

1日あたりのカロリー摂取量の25%以上を糖分から摂取している者は、10%以下の者に比べて心血管病のリスクが3倍に高まるという報告もある。また1日74g以上の果糖の摂取で最高/最低血圧が140/90 mmHgになるリスクが30%上昇し、160/100 mmHgになるリスクは77%上昇する。さらに果糖の多い食事は、血液中の脂質構成を好ましからざるものにし、血糖値とインスリン値を高め、メタボリック症候群のリスクを倍増させる。

既にある食事ガイドラインの中には添加した糖分の摂取量についての指示を含むものもあるが充分とはいえず、果糖に焦点をあてたものは皆無である。

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著者らは、果物や野菜に含まれる天然の糖分には添加糖にみられるような有害な作用が見られないことを強調している。甘い果物にも果糖がたくさん含まれているが、それらは身体には有益であるという。果物にはそれ以外に多くの健康効果があるためであろう。

「私たちが摂取する塩や砂糖の大部分は加工食品に含まれており、食卓の上に置かれた塩や砂糖はあまり関係ありません。ですから加工食品の摂取を制限するのが好ましいやり方といえるでしょう。ほどほどの量の糖分でも短期間で身体に実質的な悪影響をもたらすことがエビデンスから明らかです」と著者らは警鐘を鳴らしている。

出典は『オープンハート』

監修・執筆 和気奈津彦(わけ なつひこ、薬学博士)
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