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公開日:2023-09-08

間欠断食は伝統的なカロリー制限と同じくらい減量に効果的

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間欠断食(プチ断食)として知られる種類の時間制限食は、伝統的なカロリー制限食と同程度の減量効果があるようだ、という肥満者を対象としたランダム化対照臨床試験の結果が『内科学年報』誌に発表された。

食べ放題だが1日の食事時間を8時間以内に制限する間欠断食には、決められたカロリーだが1日の好きな時間に自由に食べられるカロリー制限食と同様に減量効果があり、糖尿病の指標となるインスリン感受性を改善するようだ。

肥満は世界的に重要な健康問題のひとつである。そのため、カロリー制限食を含めた数多くの減量法が提案されてきたが、それらの方法で実際に減量を成功させるのは困難である。近年、カロリー制限をしない時間制限食が、その簡便さゆえに広く流行するようになってきたが、今のところその減量効果についてはハッキリしない点が多い。

今回、米国イリノイ大学シカゴ校の研究チームは、シカゴ都市圏在住の肥満成人90名(平均年齢40歳)を対象に、間欠断食とカロリー制限食のどちらが減量と代謝疾患リスクの軽減に効果的であるかを検証した。参加者は、ランダムに3群に振り分けられ、(1)間欠断食群(正午から午後8時までの間だけカロリー制限なしに好きなだけ食べる。それ以外の時間はノンカロリー飲料のみ可)(2)カロリー制限食群(1日10時間以上好きな時間に食べられるがカロリーの25%をカット)(3)対照群(それまで通りの食事を続ける)を6か月間継続し、その後6か月間を体重維持期とした。

間欠断食群(1)とカロリー制限食群(2)の参加者は、最初の6か月(減量期)には毎週、次の6か月(維持期)には隔週で、栄養士と面接して指導を受けた。また、期間中は運動習慣を変えないように全員が指示された。

試験の結果、間欠断食群(1)は対照群(3)と比べて、1日の平均摂取カロリーが425kcal減少し、12か月後には平均4.61kgの減量を達成した。一方カロリー制限食群(2)は1日の平均摂取カロリーが405kcal減少し、12か月後の体重は平均5.42kgの減量を達成した。

関連エディトリアル(論説)の中で、米国コロラド大学医学部のアダム・ギルデン医師らは、以下のようにコメントしている。

「栄養士との定期的な面接が、参加者のより健康的な食品選択に役立った可能性が高いと思われます。この研究の結果は、より効果的と思われる食事を選択するだけでなく、個人の好みを考慮に入れることを可能にするものです。とはいうものの、本研究では、介入による体重減少にかなりの個人差があったことも明確になっていますから、どのような介入によって誰が最も恩恵を受けるかを決定するために、さらなる研究が必要といえるでしょう。」

出典は『Annals of Internal Medicine

監修・執筆 和気奈津彦(わけ なつひこ、薬学博士)
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