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公開日:2024-01-15

ダイエット後のリバウンドは筋肉を減らし脂肪を増やす

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ダイエット後の体重増加においては、脂肪ばかり増えることが多いようだ、という英国レスター大学病院NHSトラストからの研究結果が発表された。

ダイエットして体重を減らしても、リバウンドして体重が元に戻ってしまう人は多い。研究チームは、介入研究に参加した622人(平均年齢63.6歳、平均体格指数(BMI)32、35%が女性)を対象に、脂肪量と筋肉量(除脂肪量)を測定したところ、減量後のリバウンドでは、脂肪だけが増えて筋肉は増えないことを発見した。

「肥満は医療的および経済的コストを高めるため、食事や薬物治療など減量のためのさまざまな介入方法が検討されていますが、残念なことに体重が再び増加する、いわゆるリバウンドはすべての介入において認められます」と筆頭著者のトム・イエイツ教授は述べている。

「私たちの研究結果は、このような減量とそれに続くリバウンドの繰り返しが長期にわたる体組成と健康に重要な影響を及ぼすかもしれないことを示しています。」

研究チームは、『ウォーキングで2型糖尿病を遠ざけよう』行動介入研究に参加した2型糖尿病のリスクの高い成人を対象に検討を行った。この介入研究は、ウォーキングを通じて身体活動量を高めることで、2型糖尿病のリスクを下げることを目的としたものだった。

参加者は、研究開始からの2年にわたる体組成の変化が詳細に追跡調査された。体組成(脂肪量、筋肉量)の測定には、標準的なDEXA法によって検証された生体電気インピーダンス分析(BIA)法が用いられた。

「筋肉量は加齢とともに減少していきますが、生活習慣によっても大きく変化します。筋肉量が減少するような生活習慣は、加齢のプロセスを加速し、長期的にはサルコペニアやフレイルにつながる可能性が高いのです」とイエイツ教授は述べている。

参加者の多く(69.2%)は研究期間中に体重がほとんど変化せず、脂肪量と筋肉量も変わらなかったが、数十名(4.6%)が、研究開始からの12か月間に初期体重の5%以上の減量を達成し、その後の12か月でリバウンドした。彼らの脂肪量は12か月で元のレベルまで戻ったが、筋肉量は1.5kg減少したままだった。対照的に、研究開始から12ヵ月の間に体重が増加し、12-24か月の間に体重が減少したグループ(5.5%)では、脂肪量の正味の増加量は1.7kgで、筋肉量には変化がなかった。

「特に興味深かったのは、体重を減らして、その後再び体重を増やした人たちで、彼らは、脂肪が元に戻ってしまったのに、筋肉量は1.5kg減少したままでした。これは加齢10年分の変化に相当します。つまり、リバウンドによって体組成は徐々に不健康になっていき、これは長期的な健康に悪影響を及ぼすと考えられるのです」とイエイツ教授は述べている。

出典は『Diabetes Obesity and Metabolism

監修・執筆 和気奈津彦(わけ なつひこ、薬学博士)
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