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2022-04-28

運動は新型コロナ後遺症による糖尿病とうつ病の発症を抑えられる?

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新型コロナウイルス感染症には「ロングコビット(Long COVID)」と呼ばれる長期にわたる後遺症のあることが知られている。ロングコビットを治す薬はまだないが、運動をすることで、糖尿病やうつ病の発症につながる可能性のある炎症の悪循環を断ち切れるかもしれない、と米国ペニントン生物医学研究センターの研究者らが報告している。

「私たちは、新型コロナ後遺症がうつ病の原因になることや、糖尿病患者の血糖値を上昇させて糖尿病性ケトアシドーシスと呼ばれる危険な状態をもたらす可能性があることを知っています」と筆頭研究者のカンディダ・レベロ博士は語っている。「運動が助けになります。運動は、血糖値を上昇させ糖尿病とうつ病を進行させる体内の炎症反応を和らげることができます。」

「現在のところ、どれくらい多くの人々が新型コロナウイルスの後遺症に苦しんでいるのか、はっきりとはわかっていません。けれども、それは感染者の15%から80%の間と推定されています。それに基づけば、(研究者らがいる)ルイジアナ州の住民の100万人が新型コロナ後遺症に苦しんでいる可能性があるのです。」

新型コロナ後遺症では、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が「様々な衰弱症状の集合体」と呼ぶ、頭に靄がかかる(ブレインフォグ)、筋肉痛、疲労などの症状が、感染後の数カ月にわたって継続するといわれているが、そればかりではない。

「たとえば、新型コロナの症状自体は軽症であっても、咳や熱がとれてから六カ月もたった後に、突然、糖尿病になることがあります」とレベロ博士は語っている。

解決策のひとつが運動である。レベロ博士らは、『スポーツと運動科学レビュー』誌に発表した「新型コロナの持続的神経内分泌症状のモデレーターとしての運動」という論文の中で、博士らの仮説について説明している。

「毎日1マイル(1.6km)を走る、あるいは活発にウォーキングする必要はありません」とレベロ博士は言う。「ゆっくり歩くのも運動です。理想をいえば、運動は30分間続けるのが良いでしょう。1回に15分しかできないのであれば、それを毎日2回するようにしましょう。1日に15分間しか歩けないのであれば、それでもかまいません。重要なのは、やろうとすることです。どこから始めるかは関係ありません。徐々に推奨される運動レベルまで積み上げていくことができます。」

「私たちは、身体活動が健康的な生活のかなめであることを知っています。本研究が示しているのは、運動を高血糖、そして2型糖尿病の発症や悪化につながる炎症の連鎖を断ち切るために使えるということです」と主任研究者のジョン・カーワン博士はコメントしている。

出典は『スポーツと運動科学レビュー

監修・執筆 和気奈津彦(わけ なつひこ、薬学博士)
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