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2019-03-08

レタスでハッピー!ベジタブル・フルーツで幸せになる

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野菜と果物はカラダだけでなくアタマの健康維持にも重要である。この最新研究によれば、より多くの果物と野菜の摂取で、あなたの精神の健康状態が改善され幸福感が向上するようだ。

本研究は、英国世帯縦断調査(UKHLS)のデータを解析したものである。UKHLSは、毎年同じ世帯群を継続して調査する縦断パネル調査で、生活状況や教育、健康、経済状況など非常に幅広い項目を調べている。精神の健康状態の測定には、GHQ-12という精神健康調査票が用いられた。

同じ人々を長期にわたって追跡調査することで、食生活がその後の人生に及ぼす影響について知ることができただけでなく、大規模調査であるため、精神の健康状態に影響を及ぼす、年齢、学歴、収入、婚姻状態、就労状態、生活習慣、既往歴や、パンや乳製品などの他の食品の影響などさまざまな因子の影響を差し引いて、純粋に果物と野菜の影響のみを知ることが可能であったという。

データ解析の結果、果物と野菜の摂取量と、精神の健康状態との間にポジティブな関連がみられることが明らかになった。摂取頻度を増やすことも1回あたりの量を増やすことも、共に有効であった。果物と野菜を1日に1皿分追加することは、最低10分以上のウォーキングを、1か月あたり8日多くすることと同等の効果をもつことが示唆されたという。

「果物と野菜の摂取が身体の健康に良いことは良く知られていますが、最近の研究では、精神の健康にも有効であることが示唆されています」と筆頭研究者で英国リーズ大学のニール・オーシャン博士は語っている。「今回の研究は、豪州とニュージーランドで実施されたこれまでの研究成果に基づき、より大規模な英国の集団において、その効果を実証したものです。」

「因果関係を確立するためにはさらなる研究が必要ですが、今回の結果は、果物と野菜をたくさん食べる人々が、ほとんど食べない人々に比べて、より高い精神的健康と幸福感(生活満足度)を得ていることを明白に実証しています」とオーシャン博士は付け加えている。

「果物と野菜の精神的なメリットに関するエビデンスはますます増えているようにみえます。にもかかわらず、英国人の大部分が、依然として推奨される1日5品目(ファイブ・ア・デイ)の果物・野菜を摂取していないのです」と共同研究者のピーター・ハウリー博士は語っている。「より良い食習慣を奨励することは、長期にわたる身体的なメリットだけでなく、より短い期間で精神の健康を改善し幸福度を高める効果もあるのです。」

「この研究は、『ぼく食べ物知っている』(IKnowFood)として知られるより大きなプロジェクトの一部です。消費者行動と健康について検討すると同時に、このプロジェクトでは英国の農業や、世界の食物供給チェーンにおけるビジネスが、市場、規制、自然環境の不確実性の増加に直面して弾力性を増していく様相についての探求を行っています」と共同研究者で英国ヨーク大学のジョナサン・エンサー博士はコメントしている。

出典は『社会科学と医学』

監修・執筆 和気奈津彦(わけ なつひこ、薬学博士)
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