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2020-02-07

マグネシウムをたくさん摂る中高年女性は心筋梗塞になりにくい?

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マグネシウムの豊富な食事を摂る中高年女性は、心筋梗塞などの致命的な冠動脈疾患を発症するリスクが低いようだ、という研究結果が報告された。心臓突然死のリスクも低下するという。

閉経後の女性は、心臓突然死を含めた心血管疾患のリスクがきわめて高いことが知られている。けれども、冠動脈疾患と心臓突然死の原因やリスク因子については不明の部分も多く、とりわけ閉経後の女性に多い理由は良くわかっていない。

マグネシウムは、微量栄養素のひとつとして、正常な心臓の活動維持に重要な役割を果たしている。カルシウムやカリウムなどと共に心筋細胞が収縮するのに必要であり、既にいくつかの研究で、マグネシウムと心疾患のリスクに関連があり、特に血液中のマグネシウム濃度が低いと心疾患のリスクが高まることが報告されていた。

そこで今回、米国ブラウン大学のチャールズ・イートン医師らの研究チームは、食事性のマグネシウムが閉経後女性の心疾患に及ぼす影響について大規模データを用いて検討した。

研究チームは、女性健康イニシアチブに1993年から1998年に参加した153,569人の閉経後女性のデータを使用した。研究開始時に食事調査を行ってマグネシウム摂取量を計算し、その後平均10.5年間の追跡調査期間中に発生した致命的な冠動脈疾患と心臓突然死の罹患率との関係を解析した。

その結果、食事からのマグネシウムの摂取量が増えるにしたがって致命的な心疾患の発症リスクが低下することが明らかになったという。これは関係に影響を及ぼす種々の交絡因子の影響を調整(除外)してもみられた。

マグネシウムの摂取量が1単位増えるごとに、致命的な冠動脈疾患のリスクは7%低下した。これは統計的に有意な結果だった。同様に、心臓突然死のリスクも18%低下した。

年齢の影響を調整してさらに解析したところ、マグネシウムの摂取量が最も少なかった女性グループ(1日平均189mg)の致命的な冠動脈疾患のリスクは、最も多かったグループに比べ、54%高く、心臓突然死のリスクは70%も高いことが明らかになった。

本研究は、閉経後女性において、食事からのマグネシウムの摂取が致命的な冠動脈疾患のリスクを低下させ、心臓突然死のリスクを和らげる傾向についての新たな証拠を提供するものである、と研究チームは結論付けている。

『婦人保健雑誌』の編集長で、バージニア・コモンウェルス大学女性健康研究所長のスーザン・G・コーンスタイン医師はエディトリアルの中で、「この研究結果が確実だという結論が得られれば、次はハイリスクの女性がマグネシウムのサプリメントを摂取することで、致命的な冠動脈疾患を減らせるかどうかを調べるための介入試験を実施することになるでしょう」とコメントしている。

出典は『婦人保健雑誌』

監修・執筆 和気奈津彦(わけ なつひこ、薬学博士)
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