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2022-02-28

「ブルーゾーン」食が新型コロナウイルスの重症化リスクを下げる助けになる?

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オミクロン株が世界中で記録的な感染者数を更新する中、国際的に活躍する「責任ある医療のための医師会」は、植物ベースの食事が新型コロナウイルスの重症化や死亡リスクを減らす助けになるだろう、と提案している。

「それは最もコストパフォーマンスの高いアプローチであり、毎日の生活に取り入れるべく広く推奨されるべきものです」と同医師会のハナ・カレオワ博士とニール・バーナード医師は、この植物ベースの食事に関する提言の中で述べている。

「これはこの未曽有の時代において真に必要とされるブースターであり、新型コロナウイルスを緩和するために実際に有効と思われる方法なのです。」

新型コロナウイルスは、肥満、2型糖尿病、高血圧などの慢性疾患によって重症化リスクが高まる可能性があるが、こうした疾患が、食事を含めた生活習慣によって少なくとも部分的に改善することが可能であることはよく知られている。

カレオワ博士らは、植物ベースの食事の新型コロナウイルスに対する有効性を示すいくつかの研究を挙げている。

約6万人を対象としたある研究では、健康的な植物ベースの食事が、新型コロナウイルスの感染リスクの9%の低下と、重症化リスクの41%の低下と関連していることが示された。

新型コロナウイルスに感染した568名と非感染者2316名を対象とした別の研究では、植物ベースの食事をする医療従事者は、新型コロナの患者に実際に接していても、新型コロナの中等症から重症化のリスクが73%低いことが明らかにされた。

カレオワ博士らによれば、人々が長寿で健康な、いわゆる「ブルーゾーン」のひとつである沖縄もまた、植物ベースの食事が新型コロナウイルスに対して有効であることを示す現実世界におけるもうひとつの実例である。

植物性食品が中心で、サツマイモや緑の葉物野菜、大豆製品が豊富である沖縄は、新型コロナウイルスによる死亡者数が東京に比べて極めて少ないのだという。2021年6月16日現在のデータでは、沖縄の新型コロナによる死亡率は0.08%、対する東京では1.3%であった。沖縄の人口密度の低さも理由の一部であろうとしながらも、沖縄における慢性疾患の有病率の低さが大いに寄与している可能性が高いと博士らは主張している。

カレオワ博士らはまた、最近発表された同医師会の主導による臨床研究において、植物ベースの食事が、新型コロナパンデミック第一波到来時の、米国の首都ワシントンDCの病院勤務者の健康とQOL(生活の質)を改善する助けになったことを報告している。

バーナード医師はまた、『米国医学雑誌』に発表したコメンタリーにおいて、ワクチン接種が植物ベースの食事と共に新型コロナウイルスとの戦いに重要であると述べている。

「新型コロナウイルスに対処するためには、喫煙、運動不足、そしてなによりも不健康な食生活といった主要な生活習慣のリスク因子に対処する必要がある。それは老化プロセスを遅らせ、加齢に伴う併存疾患を減らし、新型コロナウイルスによる死亡リスクを減らす可能性がある、きわめて費用対効果の高いアプローチである」とカレオワ医師らは結論付けている。

出典は『欧州臨床栄養学雑誌

監修・執筆 和気奈津彦(わけ なつひこ、薬学博士)
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