2011/09/28
Vol.2
2008年4月に始まった、特定健診・特定保健指導(メタボ検診)から3年が経過し、私たちの中にも、“メタボリック症候群”の言葉が広く認知されるようになりました。
これによって、男性の中にも健康や若々しい自分を意識する方が増えてきています。しかし、メタボリック症候群やその予備軍は増加の傾向にあり、高齢化や医療費の拡大が続く日本にとって、その対策は喫緊の課題となっています。
こうした背景からサン・クロレラでは、働き盛りでありメタボリック症候群に関して最も関心の高いと思われる、30~50代の男性に「健康とメタボリック症候群の認識」に関する調査を実施いたしました。 ※なお本調査は、インターネット調査会社のマクロミルに委託し実施されたものです。 |
調査方法 | インターネットリサーチ |
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調査地域 | 全国 |
調査対象 | 30歳以上59歳以下の男性 |
有効回答数 | 309人(30代103人 40代103人 50代103人) |
調査日時 | 2011年9月12日~13日 |
調査機関 | 株式会社マクロミル |
30~50代の男性に、20代の頃と比べた体重の変化を尋ねたところ、約7割の男性が「体重が増えた」と回答。 中でも10キロ以上の増加があったと答えたのが、全体の約4割に上りました。 |
30~50代男性のうち約4割は、20代と比べて10kg以上体重が増えている
30~50代の男性に、20代の頃と比べた体重の変化を尋ねたところ、69.5%の男性が「体重が増えた」と回答。中でも10キロ以上の増加があったと答えたのが、全体の41.4%、さらに約12.9%が20キロ以上の増加があったと答えました。
年代別にみると、ほとんど「変わっていない」、「減った」という回答は30代に多く、10kg以上の増加は50代に特に多いことが分かります。働き盛りの現代男性は、年代と共に体重が増加していく傾向にあるようです。
メタボリック症候群(シンドローム)という言葉に関しては、30代~50代までのほぼすべての男性が認識していましたが、実際に診断基準や特定保健指導の義務に関しては、理解が深まっていないようです。 |
99%の男性がメタボリック症候群の言葉を認知。しかし、正しい診断基準を理解しているのは、44%にとどまる。
メタボリック症候群という言葉自体を知らないと答えたのは、わずかに1%。2008年に「株式会社マクロミル」が行った同様の意識調査でも、言葉の認知率は99%でした。このことからメタボリック・メタボは一般的な言葉として完全に定着しているようです。しかしながら、その一方でメタボリック症候群の詳しい診断基準まで理解している人は44%。聞いたことがある程度という回答も39.5%と比較的高い水準にあり、言葉の浸透とは裏腹に、特定健診・特定保健指導から3年が経過した現在でも、メタボに対する深い知識の理解まではまだまだ至っていないことが分かります。
年代別にみると、「名前を聞いたことがある程度」と回答したのは30代が最も多く、50.5%。診断基準までを理解している30代が26.2%であるのに対して、40代、50代ではいずれも50%を超えています。男性は40代以降から、メタボリック症候群に対して、自分事として意識し、知識を深めて対処をしていく傾向があるようです。
自分自身がメタボリック症候群に当てはまるかどうかを尋ねたところ、約4割が「メタボリック症候群または予備軍として診断を受けている」もしくは「診断を受けていないが、メタボリック症候群だと思う」と答えました。 |
30~50代男性の約4割は、自分がメタボリック症候群であると思っている。
自分自身がメタボリック症候群に当てはまるかどうか、という問いに対して、19.1%が「メタボリック症候群または予備軍として診断を受けている」と回答、また「診断を受けていないが、メタボリック症候群だと思う」という回答が22.7%に上り、全体の約4割が自らがメタボリック症候群であると認識しているという結果が出ました。
年代別にみると30代では「メタボリック症候群ではないと思う」が62.1%と多く、また「メタボリック症候群または予備軍だと診断を受けている」も7.8%と最も少ない結果となりました。40代50代では「メタボリック症候群または予備軍だと診断を受けている」が共に25.2%と高く、ここからも年代が上がるにつれて、メタボリック症候群に当てはまる人が増加するという結果が見てとれます。
メタボリック症候群の診断基準として、関心の高い(心配なもの)を尋ねたところ、5割近くが内臓脂肪型肥満と答えています。 |
メタボリック症候群の診断基準の中で、もっとも関心が高かったのは内臓脂肪型肥満。
メタボリック症候群の診断基準として、30~50代の男性の多くが気にしているのはやはり、内臓脂肪型肥満。男性の場合腹囲85cmという簡便な目安があるためか、47.2%という高い数値となりました。しかし、「具体的にはよく分からない/ない」と答えた人も30.4%と多くなっています。
全年代を通して、内臓脂肪型肥満は高い水準にあります。30代では「具体的にはよく分からない/特にない」が最も高く、37.9%となっています。一方40代では「具体的にはよく分からない/特にない」が最も少なく、高血糖・高脂血症が最も高くなっています。50代では高血糖、高脂血症が最も少なくなっていることから、比較的食が細くなりやすい50代と比べ、40代の男性には現在と、将来的な健康に不安を感じている方が多くいることが分かります。
30~50代の男性がメタボリック症候群の原因として、 「運動不足」「カロリーの多い食事」「脂分の多い食事」を挙げています。 |
6割以上が、運動不足をメタボリック症候群の原因として認識。約5割が、カロリーの高い食事を挙げる。
メタボリック症候群の原因として考えられることとしては、「運動不足」が67.3%でトップ。続いて「カロリーの多い食事」49.5%、「脂分の多い食事」39.2%、基礎代謝の低下33.7%となっています。注目すべきは、Q4の回答で55.7%の方が「メタボリック症候群ではないと思う」と答えていたにも関わらず、今回の設問で「メタボリック症候群の原因となるようなことで、あてはまることはない」と答えた方が8.1%しかなかった点。メタボリック症候群ではないと思いつつも、多くの方がメタボの原因となる生活習慣を持っている、あるいは生活習慣に不安を感じているということが分かります。
年代別にみると、食生活をメタボリック症候群の原因と考えているのは30代が多く、40代は基礎代謝など年齢による結果を挙げています。50代ではお酒の飲み過ぎ、運動不足、ストレスの多い生活が目立ち、食生活とメタボリック症候群と深く結びつけている人は、比較的少ない結果となりました。
メタボの原因を食事にあると答えた方は、原因が運動にあると答えた方より、改善意識が高い傾向にあるという結果となりました。 |
食事がメタボリック症候群の原因と考える男性は、運動が原因であると考える男性よりも、メタボ改善意欲が高い。
メタボリック症候群の改善・予防のために、多くの方が対策を行っているのが、「日常の中でできる運動」(26.5%)や「ウォーキングなどの軽い運動」(28.2%)でした。その反面、「スポーツジムに通っている」(5.2%)、「日常的にスポーツを行っている」(14.6%)方は比較的少ない結果となりました。食事に関しては、「1日3食を規則正しく摂る」ようにしていると答えた方がもっと多く(25.6%)、続いて「間食を控えている」と答えた方が続きました。また、メタボリック症候群対策として、「健康食品・サプリメント」、「漢方薬」、「市販の薬」などの摂取を行っていると答えた方は、いずれも少なく、毎日の生活習慣の中で改善を行っていこうとする傾向が強いことが見てとれます。
年代別では30代では、「生活の中でできるだけ身体を動かすようにしている」という回答が多く、スポーツを行っているという回答に関しても、対象となった年代の中で最も多い結果となりました。40代では、「ジュースの摂取」や「アルコールの摂取」を控えるという生活習慣を改めることを考える方が比較的多く、50代では「1日3食、規則正しく摂るように心がけている」という方が最も多い結果となりました。
Q5,Q6を関連付け、Q5で「運動不足を感じている」、「食事に関連する項目をメタボの原因として考えている」などの回答をした方が、Q6でどのような改善・予防方法を選択しているかの調査を行いました。その結果、食事に関連する項目をメタボの原因として捉えている方は、食事方法の改善・予防だけでなく、運動による改善・予防も併せて行うことが多いという傾向が見られました。その一方で「運動不足」と回答した方は、食事に関する項目を選んだ方と比べ、運動に関する改善、予防を行っている率がいずれも低く「特に対策を行っていない」という回答の割合も多くなっています。
30~50代の男性が、「自分が最も魅力的であった」と思う年代として最も多く挙げられた年代は「25~29歳」でした。 |
男性が、自分が最も魅力的であったと考える年代は25~29歳
30~50代の男性が、自分が最も魅力的であったと思う年代は「25~29歳」が23.9%、「20~24歳」が20.7%と、20代が上位を占める結果となりました。30代以降では「30~34歳」が18.4%であるほか、35歳以上はすべて10%以下の回答率となっています。
年代別では、30代の男性は自分が最も魅力的だと思う年代として「20~24歳」を挙げる方は28.2%と多く、40代では「20~29歳」が31.1%。50代も同様に「20~29歳」が最も高く23.3%となりました。なお、現在の自分よりも若い時代が魅力的であったと考える割合としては30代が59.3%、40代が79.6%、50代では90.3%となっています。
実際の年齢と比べて「どのように見られるか(実際)」と「どのように見られたいか(理想)」を尋ねたところ「年齢相応」と答えた割合が(実際)で約3割、(理想)で約4割強。「どちらかといえば年下」では(実際)が約3割、(理想)が約4割となりました。 |
現代の男性は、実年齢より若く見られがち
30代~50代の男性に、実年齢と比べて実際にどのように見られることが多いか(実際)、またどのように見られたいか(理想)を調査したところ、最も多かったのは「年齢相応」で、(実際)が33.3%、(理想)が46.0%。続いて「どちらかといえば年下」という回答では、(実際)が29.8%、(理想)が37.2%となりました。現代の男性は、実年齢より老けて見えることを好まず、また実際にも実年齢通りか実年齢より若く見えることが多いようです。
実際に「実年齢を比べてどのように見られているか」を年代別で見ると、30代では「年齢相応」が比較的低く、「どちらかといえば年上」が比較的高く回答されています。40代、50代では「年齢相応」の割合が高くなり、「どちらかいえば年上」「年上」の割合が非常に低くなっています。40代を境に、男性が年上に見られることは少なくなるようです。
理想として「実年齢を比べてどのように見られたいか」を年代別で見ると、全年代を通して「年齢相応」が多く、「年上」が少なくなっています。しかし、50代では他の年代と比べて「年下」の割合も低くなっているのが特徴です。
30~50代男性に若々しいと感じる有名人(男性/女性)を尋ねたところ、最も多く回答されたのは「郷ひろみ」さんと、「吉永小百合」さん。この他「加山雄三」さん、「福山雅治」さん、「黒木瞳」さん、「松田聖子」さんなどが若々しさを感じる有名人として挙げられました。 |
全年齢を通した若々しい男性の理想像は郷ひろみさん、女性像は吉永小百合さん
年代別にみると、30代では1位が「福山雅治」さん、2位が「郷ひろみ」さん、3位が「加山雄三」さんと「所ジョージ」さん。女性では1位が「黒木瞳」さん、2位は「松田聖子」さん、3位には「江角マキコ」さん「藤原紀香」さん「杉本彩」さんが並びました。40代では1位が「郷ひろみ」さん、2位が「福山雅治」さん、3位が「加山雄三」さん。女性では1位が「吉永小百合」さん、2位が「松田聖子」さん、3位が「黒木瞳」さん。50代では1位が「加山雄三」さん、2位が「郷ひろみ」さん、3位が「明石家さんま」さん。女性では1位が「吉永小百合」さん、2位が「松田聖子」さん、3位が「黒木瞳」さん。全年代を通して理想とする男性像のトップには、自身の年齢より10歳程度年上の男性が選ばれるという結果となりました。
30代~50代の男性にあなたかが若々しいと感じる有名人を、男女ともに1名ずつ訪ねたところ、男性では「郷ひろみ」さんが12.9%でトップ、続いて「加山雄三」さんが12.0%、第3位が「福山雅治」さんで8.7%という結果になりました。女性では「吉永小百合」さんが8.7%で第1位。続いて「黒木瞳」さんが8.4%で代2位、第3位は「松田聖子」さんで6.1%でした。
「年齢的な身体の衰えを感じることはありますか」という質問に対して、30~50代男性の中で、特に目立ったのは「体力の低下」の約6割。続いて「白髪」が約5割強という結果になりました。 |
男性が年齢を感じるポイントは、体力低下と毛髪
30~50代の男性が、年齢の衰えを感じると回答した項目で、特に目立ったのは「体力の低下」(60.8%)。続いて「白髪」54.4%、「疲れやすい」(44.0%)、「抜け毛・薄毛」(37.9%)となりました。男性にとって、最も年齢を感じる身体からのサインは体力の衰え、目に見える兆候としては毛髪の変化ということができそうです。
年代別にみると、全年代で5割以上の方が疲れやすさを感じていることが分かります。中でも40代では7割近くが体力の衰えを実感しているという結果になりました。他にも40代を境に、「老眼」、「加齢臭」、「四十肩・五十肩」、「足腰の痛み」といった項目の回答数も増加していることから、本格的に身体の衰えを感じ始める時期が40代以降であるということができそうです。また、50代では「体力の低下」以上に「老眼」が挙げられているほか、「目のかすみ」「足腰の痛み」なども、全年代でトップとなっており、単純な肉体の変化というよりは老齢による衰えを感じる傾向があるようです。
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例)参照:サン・クロレラ研究サイト『こちら調査室』
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