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健康素材の研究レポート 一覧

サン・クロレラ研究開発部が健康素材の試験や分析した結果を報告しています。

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【学術情報】

(株)サン・クロレラ研究開発部

「クロレラ飲用による葉酸利用と脂質代謝の関係」第 69 回日本栄養・食糧学会, アジア栄養学会議 ACN2015 合同大会で発表

2015年07月

研究目的
葉酸は心血管疾患や赤ちゃんの二分脊椎症の発症リスクだけでなく、欠乏することで脂質代謝が乱れることが報告されています。また、食品に含まれている葉酸は合成されたサプリメントの葉酸に比べて吸収効率が悪いと言われています。私たちは、クロレラの摂取で葉酸やビタミンB12などが血液中で増加すること、特に葉酸の利用効率が悪い遺伝子型*の被験者でホモシステインが低下することを日本栄養・食糧学会第53回近畿支部大会で報告しました。
本学会では、クロレラの摂取が葉酸の利用効率が悪いMTHFR遺伝子がTT型の被験者の脂質代謝とマイクロアレイによる網羅的な遺伝子発現について検討した結果を発表しましたので、ご報告致します。
試験方法
健康な成人男子3名を対象としました。クロレラは1回4g朝夕2回で、1年間毎日飲用しました。MTHFR遺伝子の検査、3ヵ月ごとに血液中の葉酸、脂質代謝指標等を検査し検討しました。
 結   果
クロレラ摂取により、葉酸の利用効率が悪い遺伝子型の被験者で血液中の葉酸とビタミンB12の濃度増加、総コレステロール、LDL-コレステロールの継続的な低下が観察されました。さらに、マイクロアレイによる検討でビタミンB12の体内輸送に関わるCUBN遺伝子と抗酸化増進に関わる遺伝子の発現が大きく亢進していました。また、全被験者で神経障害性疼痛に関与する遺伝子の発現が低下していました。
以上のことから、クロレラの長期摂取は葉酸の利用効率が悪いMTHFR遺伝子がTT型でも有益であることが考えられました。

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用語説明

*: 葉酸の利用効率が悪い遺伝子型
MTHFRと呼ばれる遺伝子で、日本人の約16.7%が葉酸の利用効率の低い遺伝子(TT型)であると報告されています。

 詳   細 

タイトル:
Relationship between long-term chlorella consumption and lipid metabolism in male adults: global gene expression analysis and findings from MTHFRC677T
著  者:
Masaki Fujishima1, Masato Onishi1, Michie Kobayashi2, Seiji Nakamura2, Hideo Takekoshi1
所  属:
1)SUN CHLORELLA CORPORATION、2)DNA Chip Research Inc

PDF版 214KB

※この情報は、学術雑誌や学会において発表された内容の掲載であり、商品の販売促進を目的とするものではありません。

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