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健康素材の研究レポート 一覧

サン・クロレラ研究開発部が健康素材の試験や分析した結果を報告しています。

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【学術情報】

2025年11月(株)サン・クロレラ研究開発部

クロレラ摂取と高強度インターバルトレーニング(HIIT)の併用による 有酸素能力と心機能の向上 学術誌「Nutrients」に掲載されました。

Nutrients 2025, 17(16), 2657 に掲載

研究目的
クロレラは、タンパク質・ビタミン・ミネラルなどを豊富に含む栄養補助食品であり、これまでの研究で継続的なクロレラ摂取と高強度インターバルトレーニング (HIIT) の組合せは、げっ歯類の有酸素能力と無酸素能力を促進することが示されています。この研究は、クロレラ摂取と短期HIITの組み合わせがヒトの運動能力に及ぼす影響を明らかにし、クロレラ摂取が心臓の適応に及ぼす影響を調査することを目的としました。
試験方法
Study 1:ヒトにおける有酸素能力の評価
対象:健康な若年男性12名
方法:3週間のHIIT(週3回、20秒×6〜7セット、170% VO₂max)とクロレラまたはプラセボの摂取(15錠×朝夕)
評価項目:最大酸素摂取量(VO₂max)、最大酸素借(MAOD)

Study 2:ヒトにおける心機能の評価
対象:健康な若年男性6名
方法:4週間のクロレラまたはプラセボ摂取(15錠×朝夕)
評価項目:最大運動時の心拍出量(CO)、一回拍出量(SV)、心拍数(HR)

Study 3:ラットにおける心臓分子マーカーの評価
対象:健康なラット
方法:通常飼料またはクロレラ0.5%含有飼料を6週間摂取
評価項目:病的な心肥大に関連する分子マーカー(ANP、ET-1、ACEのmRNA発現レベルや核分画と細胞質分画におけるERK1/2、JNK1/2、p38のリン酸化レベルなど)
 結   果
Study 1:HIIT 後、両群ともVO₂max、MAOD が有意に上昇しました。クロレラ群の増加量はプラセボ群よりも有意に高くなりました(図1、2)。
Study 2:クロレラ摂取により、最大運動時のCO とSV が有意に増加しました。その増加はクロレラ摂取によるO₂max の増加と有意に相関していました(図3)。
Study 3:病的心肥大に関連する分子マーカーの発現に変化はなく、クロレラの影響は生理的適応と判断されました。
以上の結果、継続的なクロレラ摂取と短期間のHIIT を組み合わせることで、健康な若い男性の有酸素能力と無酸素能力がさらに向上しました。特に、クロレラ誘発性の心機能の増加は、心臓不適応を伴わない有酸素能力の増加と関連している可能性があります。クロレラは運動パフォーマンス向上を目指す方にとって有望な栄養補助食品といえます。

 詳   細 

掲 載 誌:
Nutrients 2025, 17(16), 2657
タイトル:
Chlorella-Induced Increase in Cardiac Function Further Enhances Aerobic Capacity Through High-Intensity Intermittent Training in Healthy Young Men and Rats
著  者:
Shumpei Fujie1 ,Kenichiro Inoue1 ,Katsunori Tsuji1,2 ,Naoki Horii3 ,Moe Oshiden1, Izumi Tabata1 and Motoyuki Iemitsu1*
所  属:
1.Faculty of Sport and Health Science, Ritsumeikan University, 2 .Sports Research Center, Hosei University, 3. Japan Society for the Promotion of Science *Author to whom correspondence should be addressed.

doi: https://doi.org/10.3390/nu17162657

PDF版 380KB

※この情報は、学術雑誌や学会において発表された内容の掲載であり、商品の販売促進を目的とするものではありません。

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