加齢に伴う動脈スティフネスの増大(動脈硬化の進行)は血圧上昇の一因であり、循環器疾患の危険因子となります。
一方、軽度~中程度の高血圧者の血圧は、クロレラの摂取により低下することが報告されています(Merchant et al., 2002)。そこで本研究では、クロレラを摂取することで動脈スティフネスは低下するという仮説を立て、その検証を行いました。
baPWV はプラセボ摂取群においては摂取期間の前後で変動を認めませんでしたが(11.4±0.2 vs 11.5±0.3m/s, P=0.90)、クロレラ摂取群においては摂取後に有意な低下(11.6±0.2 vs 11.1±0.2m/s,P<0.01)が見られました(図1)。この結果から、4週間のクロレラ摂取により動脈スティフネスは改善されることが示唆されました。