① 健康な成人男性3名を対象としました。クロレラは1回4g朝夕2回で、1年間毎日飲用しました。 ホモシステイン代謝効率に関係するMTHFR遺伝子の検査*、3ヵ月ごとに血液中の葉酸、ビタミンB12、ホモシステインの濃度と遺伝子発現の変化を検査し検討しました。なお、ホモシステイン代謝 効率の悪いMTHFR遺伝子型の該当者は血液中の葉酸、ビタミンB12濃度が低く、ホモシステイン濃度が高いことが報告されています。
② 健康な中高齢男女12名を対象としました。クロレラは1回4g朝夕2回で、2ヵ月間毎日飲用しまし た。1ヵ月ごとに赤血球中の過酸化脂質とルテインの濃度を検査し検討しました。なお、ルテインは 赤血球に含まれる主要な抗酸化成分です。
結 果
① ホモシステイン代謝効率の悪いMTHFR遺伝子型の被験者で危険因子のホモシステインが大きく低下することが観察されました。更に、全被験者で血液中の葉酸とビタミンB12の濃度が増加し、葉酸とビタミンB12の利用効率に関係する遺伝子発現も増加していました。(図1)
② クロレラの摂取1ヵ月目で赤血球中のルテイン濃度が増加しました (p < 0.05) 。赤血球中の過酸化脂質濃度は摂取 1ヵ月目から減少し、2ヵ月目には有意に減少しました(p < 0.05)。(図2)