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サン・クロレラ研究開発部が健康素材の試験や分析した結果を報告しています。

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【学術情報】

(株)サン・クロレラ研究開発部

「エゾウコギ根粉末配合食品の膝関節痛軽減効果」が機能性食品と薬理栄養Vol.7 No.5(2013)に掲載

機能性食品と薬理栄養Vol.7 No.5(2013) に掲載

研究目的
平成22年度の我が国の保健統計によると日本全国の関節症疾病総患者数は118.5万人にものぼります。膝関節痛は、軽いうちは立ち座り痛や階段昇降痛などを感じる程度ですが、症状が進行すると歩行が困難になる場合もあります。膝関節痛の治療には、薬物療法や運動療法が用いられていますが、長期の薬物療法は副作用が問題になったり、運動療法を続けることも容易ではありません。そこで、今回、エゾウコギの膝関節痛軽減作用を調査しました。
試験方法
膝関節痛を持つ男女14名を7名ずつ2つのグループに分け、一方のグループにはエゾウコギ根粉末を原料としたエゾウコギ食品40粒を、朝・夕食後に20粒ずつ8週間摂取(エゾウコギ群)いただき、もう一方のグループにはプラセボ粒を同じように摂取(プラセボ群)いただきました。摂取期間中は、毎日、膝関節痛改善体操(椅子に座り膝を上げ6秒間止める運動10回を1セットとし、1日に3セット実施)を行なっていただきました。摂取開始時と8週間後に、膝関節がどれくらい曲がるかを調べる検査(他動的膝関節可動域検査)を行い、摂取開始から2週間毎に計5回、膝の痛みの程度や日常生活の状態などを調べるアンケート調査(視覚的アナログ尺度(VAS)、変形性膝関節症患者機能評価尺度(JKOM))を行いました。
 結   果
他動的膝関節可動域検査では、摂取開始前と比較した場合、エゾウコギ群は摂取8週間後に有意に増加しました。
アンケート調査のVASでは、摂取開始前と比較した場合、エゾウコギ群は摂取4週間後の歩行時の膝の痛み、摂取6および8週間後の階段昇降時の膝の痛みが有意に減少しました。アンケート調査のJKOMでは、「膝の痛みやこわばり」の症状(「起床時こわばり」、「起床時痛み」、「平坦歩行時痛み」、「階段昇時痛み」、「立時痛み」)、「日常生活の状態」の症状(「階段昇降の困難さ」、「洋式トイレからの立上の困難さ」、「靴下着替えの困難さ」、「負担のかかる家事の困難さ」)、「普段の活動など」の症状(「デパート/催事の頻度」、「遠くの外出のあきらめ」)が改善されました。本試験の結果から、エゾウコギは、膝関節痛の緩和に有効であり、ロコモティブシンドロームのリスク軽減、さらにはQOLの向上に期待できる素材であることが分かりました。

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 詳   細 

掲 載 誌:
機能性食品と薬理栄養Vol.7 No.5(2013)
タイトル:
エゾウコギ根粉末配合食品の膝関節痛軽減効果
著  者:
星崎昌子1、竹腰英夫1、野呂明2、香西慶理2
所  属:
1)株式会社サン・クロレラ、2)株式会社新薬開発研究所

PDF版 534KB

※この情報は、学術雑誌や学会において発表された内容の掲載であり、商品の販売促進を目的とするものではありません。

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