公開日:2010-02-25
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食品の色は、そのおいしさや内容を特徴づける重要な要素であり、私たちが食品を選ぶ時、まず目にうつる色で判断することが多いのではないかと思います。
食品の色は、そこに含まれる多様な色素成分がもとになっています。野菜を例に取ると、緑色はクロロフィル類、黄色や橙色はカロテノイド類やフラボノイド類、そして赤色や紫色はアントシアニン類などがあります。近年では、これらの植物成分はファイトケミカルと総称され、健康の維持に役立つことが分かってきていますが、現代のように科学的な情報がない古来から、食品の色は健康のために食べ物を選択する上でのよりどころとなっていました。 |
伝統的な東洋医学では、その基本思想である「五行論」により、「五臓」と「五色」を、「肝」(東洋医学でいう肝は、西洋医学でいう肝臓だけを指すのではなく、肝臓の働きと関連する広範囲の機能を意味します。以下の心、脾、肺、腎についても同じです。)は「青」、「心」は「赤」、「脾」は「黄」、「肺」は「白」、そして「腎」は「黒」と対応させ、例えば、肝臓が弱っている患者には、青色や緑色の生薬や食品を処方することが行われてきました。
健康食品として様々な生理機能を持つクロレラですが、東洋医学の考え方にもとづくと、濃緑の色から肝臓系の機能に好い作用がありそうですが、実際にはどうでしょうか。クロレラは、クロロフィル(葉緑素)を100g当たり約2,700mgと、一般的な植物と比較してはるかに豊富に含んでいます。
更に、最新の動物実験の結果から、クロレラの摂取によって肝臓の遺伝子発現が変動し、脂質代謝が促進されることが明らかとなってきました(関連資料)。 |
また、クロレラは、カロテノイド系の色素も多く含んでいます。クロレラは、カロテノイド類の中でも特にルテイン含有量が高いのが特徴です。
野菜の中では比較的ルテイン含有量が高いほうれん草で、100g当たり1-10mg程であるのに対し、クロレラは約100mgであり、ルテインの供給源としても優れています。
日本料理は、「目で食べる」と称されるほど食材の色が大切にされてきました。それは、日本が海に囲まれた豊かな自然環境を有し、四季折々の様々な食材の恩恵を受けてきたことの証であるのかもしれません。
健康のために、あらためて食べ物の色に注目し、緑色の食品「クロレラ」を食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。 |
サン・クロレラ 研究開発部