時々の健康にかかわるニュースや最新の話題をお届けします。





公開日:2026-02-25
世界の最新健康・栄養ニュース
健康と環境にやさしい「EATランセット・プラネタリーヘルス・ダイエット」によって植物性食品を中心とした食事を摂り、添加糖や脂肪の摂取を制限することは、慢性腎臓病のリスク低下と関連しているようだ、という研究結果が『CMAJ』誌に発表された。
| 慢性腎臓病は、腎臓の働きが長い時間をかけて低下していく病気で、初期は自覚症状が乏しいことも多い。世界の成人のおよそ10%に影響を及ぼしており、2040年には世界の死因の第5位になるだろう、と予想されている。
「EATランセット・プラネタリーヘルス・ダイエット」(EATランセット食)は、人間の健康と地球環境の持続可能性の両方に適うことを目的として提案された食事法である。 |
![]() |
DASH(高血圧予防のための食事療法)ダイエット、aMed(代替地中海)ダイエットなど、プラントベースの食事法は数多く提案されているが、EATランセット食は、果物、野菜、豆類といった植物性食品だけでなく、ある程度の肉や乳製品も摂取し、とりわけ、添加糖や脂肪の摂取を制限することを重視している点に特徴がある。
研究チームは、大規模疫学研究である英国バイオバンクから、イングランド、スコットランド、ウェールズ在住の40〜69歳の参加者のうち条件を満たした179,508人のデータを解析した。
参加者は質問票を通じて食事情報を収集され、EATランセット食への順守率(EATランセット・スコア)が計算された。その後、平均12年間にわたって追跡調査され、その間に4,819人(2.7%)が慢性腎臓病を発症した。研究者らは、EATランセット・スコアの値と慢性腎臓病の発症リスクの関連性を解析した。
![]() |
データ解析の結果、EATランセット・スコアが高い者は、慢性腎臓病の発症リスクが低いことが明らかになった。
「EATランセット・プラネタリーヘルス・ダイエットの順守率が高いほど、慢性腎臓病の発症リスクの低下と有意に相関していました。この予防効果は、特に住環境に緑が少なく、特定の遺伝子変異を持つ人々において顕著でした」と研究者は述べている。 「EATランセット食を含めて、植物性食品中心の食事法の多くに共通してみられる特徴は、野菜、果物、豆類の豊富な摂取と、赤肉の摂取を減らすことであり、それらは先行研究において一貫して慢性腎臓病のリスクを下げることが示されてきました。」 「なかでもEATランセット食に特徴的な点としては、添加糖と脂肪の摂取を特に制限していることで、それが、体内炎症と酸化ストレス経路を変化させることによって腎臓へのリスクを低減すると考えられます。」 |
「これらの結果は、EATランセット・プラネタリーヘルス・ダイエットが慢性腎臓病の予防のための効果的な食事戦略としての可能性を強調しています」と研究者はコメントしている。
© SUN CHLORELLA CORP.