公開日:2013-02-14
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米国国立健康研究所(NIH)栄養補助食品事務局(ODS)のベイリー博士らは、米国人がサプリメントを使う理由について、米国国民健康・栄養調査(NHANES2007-2010)から、20歳以上の11,956人のデータを解析した結果を『JAMA内科学』誌に発表した。
報告によれば、サプリメントを使用する最も一般的な理由として、健康の改善(45%)と健康維持(33%)が挙げられている。 また、女性の場合、骨粗しょう症予防のためにカルシウム製品を使う(36%)ことが多いのに対し、男性は心臓病予防及びコレステロール低下(18%)を目的とする人が多かった。
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高齢者(60歳以上)の場合、若年者以上に、身体の特定の部位の健康や疾病予防のため、つまり心臓、骨、関節、眼などの健康維持を目的として使用することが多いようだという。
サプリメントを摂ることを保険医療機関から勧められて使っているという人は23%に過ぎなかった。
最も良く飲まれているサプリメントは、マルチビタミンミネラル製品で、次いでカルシウム製品、オメガ-3系脂肪酸または魚油製品の順だったという。
サプリメント使用者は、非使用者に比べて、きわめて健康と答える人が多く、また保険加入率も高かった。飲酒もほどほどで、喫煙はしない、かつ運動にも積極的という傾向が見られたという。
これらの結果をまとめると、米国におけるサプリメント使用者は、食事に足りない栄養素を補給しているというよりは、トータルの健康のためにサプリメントを使うという意識が強く、またサプリメント使用者は好ましいライフスタイルを選択するものが多いようである、と著者らは結論付けている。
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