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2018-09-20

遅めの朝食、早めの夕食が、体脂肪を減らす!?

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朝食と夕食の時間をずらすことでより多くの体脂肪を減少させることが可能かもしれない。そんな予備的研究結果が、『栄養科学雑誌』に発表された。

サリー大学のジョナサン・ジョンストン博士ら研究チームは、間欠断食の一種である食事時間限定ダイエットを10週間にわたって実施し、食事の時間を変えることで、食事量、体組成、糖尿病と心臓病の血中リスク指標にどのような影響が及ぶか検討した。

参加者は2群に分けられた。1群(介入群)は、朝食をいつもより90分遅く、夕食を90分早く摂るようにいわれた。別の1群は対照群として通常通りの食事パターンとした。参加者は、研究開始時に採血され、10週間にわたって食事日記をつけ、最後にアンケートに回答した。

通常のダイエット研究とは異なり、本研究では、厳密な食事指導は行われず、決められた時間の中であれば、なんでも好きなものを食べてよかった。

10週間にわたる介入の結果、研究チームは、食事時間をずらした介入群が、対照群に比べて、平均して2倍以上体脂肪を減らしたことを発見した。もしより大規模の研究でもこの結果が再現されるなら、食べる時間を変えるだけという本ダイエット法は、極めて有効な介入法になり得る可能性があるという。

参加者は、何でも好きなだけ食べてよいと言われていたが、実際には、介入群は、対照群に比べて1日の摂取カロリーが低下していた。それは終了時のアンケートでも確認され、参加者の57%が、食べる量が減ったと答えていた。その理由としては、食欲の低下と食べる機会の減少、間食(特に夕方の)の減少が挙げられた。現時点では、絶食時間がより長くなったことが体脂肪をより多く減らす上で効果的だったかどうかは不明であるとしている。

アンケートでは、57%の参加者がこのダイエットを10週以上継続することは難しいと答えており、その理由として、家族や他人との付き合いを挙げている。けれども、43%の参加者は、食事時間をもう少し柔軟に変えられるなら継続を検討したいとしている。

「本研究は小さなものですが、食事時間を変えるというちょっとした変化が私たちの身体に有益である可能性を示唆しています。体脂肪の減少は、肥満や関連疾患のリスクを低下し、私たちの健康全体を押し上げる可能性があります」と主任研究者のジョナサン・ジョンストン博士は語っている。

「けれども、既にみたように、参加者にとって、このプチ断食ダイエットは、続けるのが難しく、日常生活に常に適合するとは限らないようです。私たちは、より柔軟性が高く、現実の生活に適合させ易い方法を開発する必要があるでしょう。」

「私たちは現在、この予備的な知見を元に、より包括的な食事時間制限ダイエットの研究計画を練っているところです。」

出典は『栄養科学雑誌』

監修・執筆 和気奈津彦(わけ なつひこ、薬学博士)
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