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2019-12-20

朝食を食べない高校生は試験の成績が悪い?

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平日ほとんど朝食を食べない高校生は、GCSE(英国の高校1年で受ける全国統一試験)の成績が低い、という英国リード大学の研究結果が発表された。

全ての試験結果をまとめて解析したところ、ほとんど朝食を食べない(週0-1回)高校生は、ほぼ毎日朝食を食べる高校生に比べて、成績がほぼ2グレード低いという結果になったという。

「私たちの研究は、朝食をきちんと摂らないと始業時間に脳に栄養が十分にいきわたらないことを示唆しています」と筆頭研究者のキャティ・アドルファス博士は語っている。

「英国では貧困のために十分な食事ができないという問題が増加しており、推定50万人の子供たちが毎日空腹を抱えて学校に通っています。これまでの研究で私たちは、朝食を与えることが子供たちの認知能力に良い影響を及ぼすことを報告してきました。今回の研究は、貧しい栄養状態が学校での悪い結果につながることを示唆しています。」

英国政府は、貧困層向けの全国無料昼食プログラムを実施しているが、朝食に関してはそのようなものは存在しない。貧困地域を対象にした朝食プログラムはいくつかあるものの、全国24,000校の公立学校の大半は置き去りにされたままである。

学校によっては、自己資金あるいはケロッグなどの企業の出資によって朝食クラブを実施しているところもある。

研究チームは、今回の研究が、英国の全公立学校に無料朝食プログラムを導入するきっかけになれば良いと語っている。

「本研究は、価値のある洞察をもたらします。生徒たちの学習における朝食の重要性を再認識させてくれます。教育は子供たちの将来の成功と貧困の回避に不可欠ですから、1日を健康的にスタートできることは最優先事項です」と文部省の外郭団体である「マジックブレックファスト(魔法の朝食)」のCEOであるアレックス・カニンガムは言う。

「私たちは、リード大学のこの発見を、私たちの仕事の重要性を再確認してくれるものとして歓迎しています。」

研究チームは、ウェストヨークシャーの学校で2011年に294名の生徒に調査を行い、29%が登校日に朝食をほとんどあるいはまったく食べないことを発見した。毎日食べる生徒は53%に過ぎなかった。最新の全国調査(2019年)でも同様の結果が得られており、16%以上の生徒が朝食を食べていなかった。

研究チームが、社会経済状況や人種、年齢、性別、肥満度など他の重要な要因を考慮して対象者のGCSEグレードを比較したところ、めったに朝食を摂らない生徒のグレードは、毎日朝食を摂る生徒に比べて、平均約2グレード低いことが明らかになった。

「全国学校朝食プログラムでは、朝食の摂取が子供たちのGCSEの成績に与える影響を強調した、このように徹底的かつ説得力のある研究の発表を歓迎しています」と別の外郭団体である「ファミリーアクション(家族行動)」の全国学校朝食プログラム部門長である二コラ・ドルトン氏はコメントしている。

「この報告は、健康的な朝食が子供たちの学力向上に資するという興味深いエビデンスを提供しています。それは、(朝食による)教室での集中、学習準備、行動、時間厳守の改善という私たち自身の知見を裏付けています。」

出典は『公衆衛生の最前線』

監修・執筆 和気奈津彦(わけ なつひこ、薬学博士)
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