2015/11/14
Vol.5
女性の人生における一大イベント、「妊娠・出産」。
妊娠が分かったときは、命が宿った喜びと、妊娠中そして出産、出産後のことなどを考えて不安になる気持ちが交差しますよね。
「母体も授かった赤ちゃんも健康で、無事に出産を迎えたい」
と母となる女性なら誰しも思うこと。
今回は、そんな女性に母体と赤ちゃんの健康を守るために、ぜひ摂取しておきたい栄養素と、その働きについてお伝えいたします。
妊娠すると母体の代謝が高まり、また胎児の成長に伴いエネルギーや各種栄養素の必要量が妊娠していないときと比べると著しく増大します。
よく「赤ちゃんと2人分食べないとダメよ」と年配の方が言われますが、それくらいエネルギーも各種栄養素も必要になる、ということです。
かと言って、むやみにたくさん食べるのがよいわけではなく、キチンと体重管理をしながら、必要な栄養素を摂取するようにしないといけません。
妊娠中に出やすい身体の症状として、貧血、むくみ、タンパク尿、高血圧などがありますが、特に妊娠後期のむくみ、タンパク尿、高血圧は妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)が疑われますので、定期的に健診を受けることが大切です。
このような症状にならないために、特に摂取して欲しい栄養素が「葉酸」です。
ここ数年、特に妊娠適齢期の女性に対し、妊娠前からの葉酸の摂取が推奨されています。
葉酸の摂取が推奨されている理由は、葉酸の摂取により、妊娠3ヵ月までに起こる胎児の脳や脊髄が正常に形成されない神経管閉鎖障害という先天性異常のリスクが低下することが分かっていることや、また葉酸は正常な造血機能を保つために重要な栄養素なので、鉄分と併用することで貧血を改善する効果が高まることなどがあげられます。
妊婦にはもちろん、「赤ちゃんが欲しい」と妊活をされる方にも葉酸摂取はオススメです。
妊娠前からの摂取により、母体を赤ちゃんのために整えておくことで、受胎してから成長を続ける赤ちゃんにもその栄養素を届けることができるのです。
このように栄養のことを考え妊娠期間を過ごしていても、出産後の母乳栄養に不安を持つお母さんも少なくありません。
なぜなら、厚生労働省母子保健課は平成9年度から母乳中ダイオキシンについて調査研究を実施し、その研究結果を発表したところ、地域による違いは見られたものの、母乳にダイオキシンが含まれていることが分かったからです。
2000年に施行されたダイオキシン類対策特別措置法により、ダイオキシンが発生しやすい低温の焼却炉でのゴミの焼却が禁止され、発生量は確実に削減されていますが、農薬や魚介類に含まれる水銀など、赤ちゃんに悪影響を与える物質があり、注意が必要です。
母乳にはさまざまな免疫抗体が含まれており、赤ちゃんは母乳を飲むことで、この免疫抗体をお母さんから貰っています。
赤ちゃんのうちはまだ免疫機能の発達が十分でないため、細菌やウィルスなどの感染症にかかりやすい状態ですが、お母さんから母乳を通して免疫抗体をもらうことで、これらにかかりにくくする作用があります。
これらのことから、母乳をあげて免疫抗体を赤ちゃんに渡し、可能な限りダイオキシンなどの有害物質を赤ちゃんに移行させないようにできれば…と思うのは当然といえます。
実は母乳を介したお母さんから赤ちゃんへのダイオキシン移行について調べた研究があります。
これは、妊婦さんに出産までの約6ヶ月間クロレラを飲用し、母乳中のダイオキシン濃度、それと免疫抗体である免疫グロブリンA濃度について、対照比較を行ったものです。
>>この試験方法、試験結果の詳細はこちらからご覧になれます。
>研究報告2
妊娠時の貧血やタンパク尿に対するクロレラの予防効果に関する研究成果が 学術誌「Plant Foods for Human Nutrition」に掲載|サン・クロレラ研究サイト
※この他にも、ダイオキシンの母児間移行に関する研究報告があります。
お母さんは、食事に十分気をつけるとともに、心身の安静と休養をとることも大切なことです。ストレスを避け、十分な睡眠時間をとって、ゆったりと過ごすようにしてくださいね。
妊娠中も、また出産後も定期的に診察、検査を受けてお母さんと赤ちゃんの健康状態を知ることも大切です。
お母さんも、赤ちゃんも互いに健康であってこそ、健全な愛情によって結ばれ、赤ちゃんの健やかな成長につながるでしょう。
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