2015/08/14
Vol.2
「動脈硬化」と聞くと、心筋梗塞、脳梗塞、心不全などを思い浮かべる人が多いようです。
そのため、動脈硬化とは動脈が詰まること、と捉えられがちですが、動脈硬化とはその名の通り動脈が硬くなることです。
動脈が硬くなると、動脈の役目である心臓から送りだされる血液を全身に運ぶパイプの役目がうまく機能しなくなり、その結果血液をスムーズに送りだすことができなくなるのです。
動脈は本来、ポンプのように血液を運び、ときには心臓に押し戻したりもしています。そのため、動脈は簡単に破れたり詰まったりしないように、しなやかな強さと弾力性があるのです。
ところが、動脈硬化になるとこのしなやかな特性が失われるため、さまざまな疾患を引き起こします。
日本人の死因の第1位はがんですが、第2位、第3位の心疾患、脳血管疾患をあわせるとがんと同じぐらいの人々が亡くなっているのです。この心疾患や脳血管疾患の主な原因が動脈硬化と言われています。
日本人の約4人に1人は動脈硬化性疾患を含む心血管疾患で亡くなっているという事実。
しかも最も恐ろしいのは、動脈硬化は「自覚症状がなく、気付きにくい」ということ。動脈硬化が「沈黙の殺人者」と言われるのは、そういったことからです。
じつは、人はみんな年齢を重ねると動脈硬化になります。つまり、動脈硬化は誰にでも起こりうる一種の老化現象といえます。
しかし、人は個体差があるため、同じ年齢なら同じような血管の状態である、という訳ではありませんが、その中でも動脈硬化になりやすく、また進行が早い人がいます。
それは、以下のような人です。あなたは思い当たる節はありませんか?
こうした生活習慣病を抱えている人は、動脈硬化の進行が早いので定期的に健診を受けることが何よりも大切です。
動脈硬化が進行すると、心臓に大きな負担がかかるようになり、心疾患につながります。心疾患とは、高血圧・心肥大・心不全などです。
また、血管が狭くなり詰まることで心筋梗塞・狭心症・脳梗塞・下肢閉塞性動脈硬化症などを引き起こし、血管が破れるとクモ膜下出血の危険も…。
このような恐ろしい動脈硬化を予防するためには、まず生活習慣を変えることが大切。
そして、この他に「葉酸」の摂取により、動脈硬化を予防する効果があるといわれていますが、この「葉酸」とはいったいどのようなものでしょうか?
そして、どのように動脈硬化予防に働きかけてくれるのでしょうか?
では、どうして動脈硬化予防に葉酸がいいと言われているかを簡単にご説明しましょう。
食事から葉酸摂取が減ると、体内の葉酸がなくなっていきます。
そうすると、身体に有害なアミノ酸物質であるホモシステインが増え、動脈硬化が進みます。
このホモシステインは、他の物質を酸化しやすく、コレステロールを酸化することで、結果的に動脈硬化になりやすい身体になってしまう、というわけです。
こういったことから、葉酸は動脈硬化予防の観点からみると、非常に重要な栄養ということがお分かりいただけたでしょうか?
動脈硬化予防にいいと言われる栄養素、葉酸。
この他にも、葉酸には脳のセロトニンやドーパミンを作ることにも関わっている大切な栄養素です。
しかし、葉酸が含まれている緑色の葉もの野菜を食べることが大切と分かっていても、たくさんの野菜を毎日続けて食べるのは、なかなか大変です。
また、葉酸は水に溶けやすく、光と熱に弱いこともあり、調理することでその栄養素が失われやすい性質を持っている上に、食べ物で摂取しても50%しか吸収されず、しかもその利用効率は個人によっても違いがあります。
じつは日本人の約16%に、葉酸の利用効率が悪いDNAを持っている人がいることが分かっています。
血管の老化とも言える動脈硬化ですが、若年層でもこのDNAを持っている人は知らず知らずのうちに動脈硬化のリスクが高まっているのです。
また、身体の中で葉酸を効率的に利用するには、ビタミンB12、B6等が必要で、これらすべてを日々の食事で摂取するには、なかなか難しいとされています。
では、いったいどのようにして葉酸を摂取するのがいいのでしょうか?
そこで、人工的でないホールフードで、しかも摂取しやすいもの…となれば、葉酸・ビタミンB12、B6を豊富に含むクロレラです。
そこで、健康な成人男性3名に協力してもらい、クロレラのホモシステインへの作用について調査した研究が報告されています。このうち1名が葉酸の利用効率の悪いDNAを持っていることが分かったのですが、その1名を含む3名全員が血液中の葉酸やビタミンB12の濃度が上がり、ホモシステイン量の値が下がったのです。
>>この試験方法、試験結果の詳細はこちら
「クロレラ飲用による葉酸利用と脂質代謝の関係」第 69 回日本栄養・食糧学会, アジア栄養学会議 ACN2015 合同大会で発表
「クロレラ由来の総合栄養サプリメントによる動脈スティフネスの改善と血漿NOx濃度」 第13回臨床血圧脈波研究会(2013)で発表
「クロレラの抗動脈硬化作用についてのヒトを対象とした研究」第10回日本抗加齢医学会総会(2010)で発表
病気になってから、ではなく、病気になる前に予防する。
結局のところ、それが一番精神的にも肉体的にも安全な方法ではないでしょうか。
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