「ヒメマツタケとクロレラ抽出物の混合物は免疫賦活作用を介して抗腫瘍作用を示す」が医学と生物学 Vol.156 第1号(2012)26-34に掲載されました。 | 研究レポート

健康素材の研究レポート 一覧

サン・クロレラ研究開発部が健康素材の試験や分析した結果を報告しています。

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【学術情報】

(株)サン・クロレラ研究開発部

「ヒメマツタケとクロレラ抽出物の混合物は免疫賦活作用を介して抗腫瘍作用を示す」が医学と生物学 Vol.156 第1号(2012)26-34に掲載されました。

2012年01月

研究目的
ヒメマツタケやクロレラにはそれぞれ免疫力を高め抗腫瘍効果を発揮することが報告されていますが、その作用メカニズムについては未知の部分が多く存在しています。そこで今回はその一端を解明する目 的でマウスによる試験を行いました。
試験方法
腫瘍細胞を移植したマウスを、対照群とヒメマツタケとクロレラ抽出物の混合物(以下ABM-C)投与群に分け、試験を行いました。測定項目は腫瘍重量、サイトカイン1)NK 細胞活性2)CTL 活性3)フローサイトメーター4)による血液の解析です。
 結   果
腫瘍細胞の肉腫細胞(S-180)及び線維芽肉腫細胞(Meth-A)に対して有意な増殖抑制を示しました。しかし、悪性黒色腫細胞(B16)に対しては抑制傾向が見られるものの、その差は有意ではありませんで した(Fig.1)。

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サイトカインは、腫瘍細胞移植3 日後にINF-γが、18 日後にIL-12 の増加が見られました(Fig.2A)。さらに、ABM-C を投与した腫瘍移植マウスにおいては、移植3 日後と18 日後にINF-γとIL-12の著し い増加が認められました(Fig. 2B)。

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NK 細胞活性についてはABM-C 投与群の脾臓細胞において対照群に比べて高いNK 活性が観察されたが有意差は見られませんでした(Fig.3A)。CTL 活性はABM-C 投与により有意に増強されました (Fig.3B)。

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IFN-γについてはMeth-A を移植し且つABM-C を投与した群から摘出した脾臓細胞では、他の群に比べ約4 倍量のINF-γ産生が確認されました(Fig.4)。

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また、フローサイトメトリー解析では、末梢血においてマクロファージの成熟型(Class II 発現細胞)が有意に増加していました。以上の結果より、ABM-C は抗腫瘍効果を示すこと、その効果はCTL 活性化を介する作用のみならずマクロファージの活性化が重要な役割を果たしていることが示唆されました。

用語説明

1)サイトカイン
ある刺激に対して細胞から産生される低分子のたんぱく質で、これが別の細胞上の受容体に結合することで、細胞を活性化させたり分化・増殖させます。
2)NK 細胞(ナチュラルキラー細胞)
リンパ球の一つで病的状態の細胞を非特異的に攻撃・排除する細胞。感染の初期段階で活躍します。
3)CTL(細胞傷害性T 細胞、キラーT 細胞)
病的状態となった自己の体細胞を特異的に認識し、攻撃・排除します。多様性があり、高度な認識機能を有します。
4)フローサイトメーター
免疫細胞のうち、見た目には同じだが異なる機能をもつ細胞を見分けることができる機器。本試験では単核細胞(マクロファージ)の解析を行いました。

 詳   細 

タイトル:
「ヒメマツタケとクロレラ抽出物の混合物は免疫賦活作用を介して抗腫瘍作用を示す」が医学と生物学 Vol.156 第1号(2012)26-34に掲載されました。
著  者:
荒川ゆかり1),藤島雅基1),溝口 亨1),林 正彦2)
所  属:
1)株式会社サン・クロレラ 2)社団法人北里研究所(現:いわき明星大学薬学部)

PDF版 402KB

※この情報は、学術雑誌や学会において発表された内容の掲載であり、商品の販売促進を目的とするものではありません。

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