「健常成人男性におけるクロレラのビタミンB12と葉酸の効果」を第3回薬食カンファレンスにてポスター発表しました。 | 研究レポート

健康素材の研究レポート 一覧

サン・クロレラ研究開発部が健康素材の試験や分析した結果を報告しています。

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【学術情報】

(株)サン・クロレラ研究開発部

「健常成人男性におけるクロレラのビタミンB12と葉酸の効果」を第3回薬食カンファレンスにてポスター発表しました。

2016年12月

研究目的
栄養補助食品として認知度の高いクロレラは植物性食品としては珍しく、ビタミンB12を含んでいることがわかっています。しかし、国立健康・栄養研究所の「「健康食品」の安全性・有効性情報」で掲載さているクロレラの記述ではクロレラ中のビタミンB12は偽物で、生化学的に 不活性型である(摂取しても体内で利用できない)可能性が指摘されています。
そこで、クロレラ中のビタミンB12は体内で利用できる構造なのか、また、クロレラを飲用した 際のビタミンB12の影響及びビタミンB12と同時に働く葉酸の吸収経路についても調べました。
試験方法
① クロレラ中のビタミンB12が体内で利用可能な構造か判断するため、LC/ESI-MS/MS法 ※1 を用い、クロレラ中のビタミンB12の構造を測定しました。
② クロレラ中のビタミンB12が体内で利用可能か調べるために、健康な成人男性3名にクロレラを1日8gずつ1年間飲用してもらい、3カ月ごとにホモシステイン、葉酸、ビタミンB12の血中濃度を測定しました。被験者には事前にホモシステイン代謝効率に関係するMTHFR遺伝子を検査してもらいました。(ホモシステイン代謝効率が悪いMTHFR遺伝子該当者は血中の葉酸、ビタミンB12濃度が低く、ホモシステイン濃度が高いことが知られています。)
③ 通常、葉酸は小腸で吸収されますが、大腸内の腸内細菌が葉酸を作り出すこと、クロレラが乳酸菌を増殖させることから、大腸における葉酸吸収経路の探索を行いました。6週齢の雄マウス(Slc:C57BL/6 (SPF))を通常食(N=6)、5%クロレラ混餌食(N=6)の条件で4週間飼育し、血中葉酸濃度および大腸の葉酸トランスポーター遺伝子の発現を解析しました。
 結   果 
① クロレラ中のビタミンB12はビタミンB12標準品と同様の波形を示し、体内利用可能なビタミンB12と同様の構造であることがわかりました。(図1)
② クロレラ飲用により全ての被験者で血中の葉酸、ビタミンB12濃度が上昇していました。 また、ホモシステイン代謝効率が悪い被験者では、血中のホモシステイン濃度が大きく低下することがわかりました。(図2)
③ クロレラ摂取により葉酸の血中濃度が上昇傾向を示し、大腸の葉酸輸送体遺伝子の発現も増加傾向を示しました。(図3)

以上のことから、クロレラ中のビタミンB12は体内で利用されることがわかり、葉酸は大腸からも吸収される可能性が示されました。

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用語説明

*1: LC/ESI-MS/MS法
分子量や構造情報を得る方法。天然物、医薬品などの分析に用いられています。

 詳   細 

タイトル:
「健常成人男性におけるクロレラのビタミンB12と葉酸の効果」を第3回薬食カンファレンスにてポスター発表しました。
著  者:
Masato Ohnishi 1), Masaki Fujishima 1), Yukari Arakawa 1), Hideo Takekoshi 1) , Fumio Watanabe 2)
所  属:
1) Sun Chlorella Corporation 2) Faculty of Agriculture, Tottori University

PDF版 365KB

※この情報は、学術雑誌や学会において発表された内容の掲載であり、商品の販売促進を目的とするものではありません。

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