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2016-12-20

高齢期の持続的な幸福感は長寿につながる?!

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50歳以降に楽しく幸せな日々が続くことは、死亡リスクの低下に関連しているようだ、という英国ユニバーシティ・コレッジ・ロンドンの研究結果が、『英国医学雑誌(BMJ)』のクリスマス特集号に掲載された。楽しい期間が多いほど、死亡リスクも下がるようだという。

楽しいことが多いということは、悲しみや怒りが少なくストレスも少ないと考えられることから、健康的で長生きの秘訣であると、しばしばいわれてきた。実際、これまでの研究で、主観的な幸福感(楽しさや満足感)が高い人の寿命は、長めであることが報告されていた。けれども、幸せかどうかは調査の初めに1回だけ調べられるだけで、何年にもわたって持続的に幸福であることの重要性については不明だったという。

今回研究チームは、幸福感の調査を2年ごとに3回行い、その後6年間の死亡リスクとの関係を調べた。英国加齢縦断研究(ELISA)の参加者から50歳以上の9,365名(平均年齢63歳)を対象に2002年から2006年まで2年ごとに3回、その時の人生を楽しんでいるかどうかを調査し、その後2013年まで追跡調査した。

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参加者は、1回の調査ごとに、人生の楽しさに関する4つの質問に回答して、その総得点から高スコア群(人生が楽しい)と低スコア群(人生が楽しくない)に分けられた。データ解析にあたっては、種々の因子(資産、学歴、病歴、抑うつ状態など)の影響が考慮された。

全体の24%(2,264名)が、3回の調査中1回も高スコア群(人生が楽しい)にならなかった(0回)。20%(1,833名)が1回、22%(2,063名)が2回、34%(3,205名)が3回とも高スコア群(人生が楽しい)であった。

illust_126 人生が楽しいと報告した回数は、男性より女性の方が多かった。それ以外の高スコア群の特徴としては、独身者より既婚(事実婚を含む)であること、高学歴であること、富裕であること、若いこと、現在も働いていることなどが挙げられた。

6年間の追跡期間中に1,310名の死亡が確認された。人生が楽しいと報告した回数が増えるにつれて死亡率が低下した。たとえば、0回のグループと比較して、2回のグループでは17%、3回のグループでは24%、総死亡率が低かったという。

研究チームでは、この関係性は逆転した因果関係によってバイアスがかかっている可能性があることを指摘している。つまり重篤な疾患にかかっていれば、人生は楽しくなく、また死亡率も高まるだろう、というわけである。そこで、この影響を避けるために、最後の調査から2年以内の死亡は解析から除外したが、結果は変わらなかったという。

本研究は、観察的研究であるため、因果的な関係についての結論を下すことはできないが、それにも関わらず研究チームでは「本研究結果が、幸福感の持続における用量作用的な関連を明らかにすることで、人々の主観的な幸福感が身体的な健康の転帰に与える意義の理解に新たな次元をもたらすものだ」と主張している。

やっぱり、愉快で楽しく幸せな老後を送る人は長生きだったのだ。

出典は『英国医学雑誌(BMJ)』

監修・執筆 和気奈津彦(わけ なつひこ、薬学博士)
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