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2016-03-02

不規則な就寝時間は女性の糖尿病リスクを高める

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就寝時間が不規則な中年女性は、体重が重い(BMIが高い)傾向があり、同時に糖尿病リスクも高まるようだ、という米国ピッツバーグ大学の研究結果が、『睡眠』誌に発表された。

研究チームは、毎日の就寝時間が一定していないか、もしくは夜更かしの多い女性は、インスリン抵抗性が高めであることを発見した。インスリン抵抗性というのは、血糖(グルコース)を下げるホルモンであるインスリンが効き難くなる状態のことで、これが高まると将来糖尿病を発症するリスクが高まる。

さらに、睡眠時間が長い女性は体重が重い傾向がみられたこと、5年後の再調査の結果では、夜更かしが多かった女性はインスリン抵抗性が上昇していたことも明らかになった。これらの結果は、不規則な睡眠習慣が、糖尿病などの代謝性疾患のリスクを高めることを示唆するものである。

研究チームでは、平日の規則正しい生活と、休日の不規則な生活のあいだのギャップが、血糖代謝の障害をもたらす大きな要因になっているのではないか、と推測している。

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「日によって就寝時間がまちまちだったり、週末に深夜まで夜更かしすることが多い中年女性は、インスリン抵抗性が高い傾向にありました。インスリン抵抗性というのは糖尿病リスクの予測因子のひとつとして、代謝的な健康に関する重要な指標です」と主任研究者のマルティカ・ホール教授は語っている。「私たちは、週日と週末の就寝パターンの違いが特に重要であることを発見しました。」

ホール教授らは、米国の女性を対象にした全国規模の疫学研究であるSWAN睡眠研究の参加者から、白人161名、黒人121名、中国系56名のシフト勤務でない女性(48-58歳)を対象に、睡眠パターンを調査し同時に肥満指数(BMI)、インスリン抵抗性を測定した。また平均5年後に同じ調査を再度実施した。

illust_110 「中年女性は糖尿病リスクが高まるのでこの研究はとても重要です」とホール教授は語っている。「私たちの研究結果は、不規則な睡眠習慣がこの謎を解く重要なカギであることを示唆しています。幸いなことに寝床に就く時間は自分で設定することが可能です。規則正しい就寝パターンを持ち、平日も休日も同じように眠るようにすることで、代謝的な健康度を高めることができるのです。」

研究チームによれば、不規則な就寝スケジュールは、身体を不規則な周期で異なるレベルの光に曝露させることになるという。光への曝露は体内時計のタイミングを調節するうえで最も重要な因子の一つであり、体内時計が乱されるとグルコースやエネルギー代謝に不具合が出やすくなる。研究チームはまた、就寝のタイミングが代謝に与える影響について、将来的にはメラトニンや他のホルモン(レプチン、グレリン、コルチゾールなど)を含むメカニズムを明らかにすることが重要だろうと考察している。

「この研究は、規則正しい就寝スケジュールが健康の保持に重要であることを示しています。7時間以上の睡眠を規則正しく続けることに加えて、週日も週末も同じタイミングでベッドに入るようにすべきなのです」と米国睡眠医学会長のナサニエル・ワトソン博士はコメントしている。

出典は『睡眠』

監修・執筆 和気奈津彦(わけ なつひこ、薬学博士)
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