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2013-09-10

フルーツに糖尿病予防効果、ジュースでは逆効果。

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フルーツには、2型糖尿病を予防する効果があるが、フルーツの種類によって効果が異なり、特にブルーベリー、ブドウ、そしてリンゴがこの順番で効果的なようだ。ただし、フルーツジュースでは逆効果で、かえって糖尿病リスクを高めてしまうという。

米国ハーバード大学の研究チームは、18万以上が参加した大規模調査のデータを解析して、フルーツの種類によって2型糖尿病予防効果には違いが見られることを『英国医学雑誌(BMJ)』に報告した。

「糖尿病の予防にフルーツを摂ることが推奨されていますが、すべてのフルーツをまとめて検討したこれまでの研究では、その糖尿病予防効果にはあいまいなところがありました」と主任研究者のキー・サン准教授は語っている。「我々の研究で、フルーツでも種類によって糖尿病予防効果に違いがあるらしいことが新たに証明されたのです。」

研究チームは、1984年から2008年にかけて187,382人が参加した3つの大規模疫学研究からフルーツの摂取量と糖尿病の予防効果について解析した。その際、トータルのフルーツ摂取量に加えて、個々のフルーツの摂取量が調べられた。調査対象は、ブドウ(レーズンを含む)、桃+スモモ+アプリコット、プルーン、バナナ、メロン、リンゴ+洋梨、オレンジ、グレープフルーツ、苺、そしてブルーベリーとした。また、研究チームでは、フルーツジュース(アップル、オレンジ、グレープフルーツなど)の摂取量についても調査した。

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その結果、特定のフルーツ、特にブルーベリー、ブドウ、リンゴまたは洋梨を週に2皿以上食べる人は、ほとんどフルーツを食べない人と比べて、2型糖尿病のリスクが23%低下することが明らかになった。逆に、毎日1本(240ml)以上のフルーツジュースを飲む人は、2型糖尿病のリスクが21%上昇した。

研究チームによれば、週あたり3本分のジュースの代わりに同量のフルーツを食べれば、糖尿病のリスクを7%下げられそうだという。

1378445934 フルーツの違いによる予防効果の差は、フルーツの種類によって食後の血糖値の上がり方が異なることとはあまり関係がないようだ。けれども、通常のフルーツとそのフルーツのジュースを比べた場合には、食物繊維が少ないジュースは速やかに消化管から吸収されて血糖値を急激に上昇させるので、通常のフルーツのような効果がみられなくなるのではないかということである。

個々のフルーツによって効果に違いが見られるのは、各々に含まれる特別な機能性成分の影響があるからだろう、と研究者らは指摘している。特にベリー類やブドウに豊富に含まれるアントシアニン類は心臓発作のリスクを低下させることが知られているし、他にもさまざまな機能性成分の健康効果が報告されているからだ。しかし、今回の結果からは、どのような成分が糖尿病の予防に働いているかはわからなかった。今後の研究が待たれる。

「私たちの研究結果は、通常のフルーツの摂取を増やし、ジュースは控えようという現在の糖尿病予防ガイドラインをサポートするものです。」と筆頭研究者でハーバード大学リサーチ・フェローの村木功氏は語っている。「この新発見は、より良いガイドライン作りにかならずや役立つことでしょう。」

出典は『英国医学雑誌(BMJ)』

監修・執筆 和気奈津彦(わけ なつひこ、薬学博士)
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