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2013-05-01

西洋型の食生活が寿命を縮める

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1367976794 ステーキとケーキに象徴されるような脂肪と糖分の多い典型的な西洋型の食事パターンを続けると、健康で快活な理想的老後を迎える可能性が半減するかもしれない、というフランス国立保健医学研究所(INSERM)からの研究結果が『米国医学雑誌』に発表された。

従来から、西洋型食生活が心筋梗塞や脳卒中、糖尿病など生活習慣病のリスクを高めることは、しばしば報告されてきた。しかし特定の疾患ではなく、もっと全体的(ホリスティック)な観点から健康で快活な老後に及ぼす食生活の影響を調べた研究はなかったという。

今回、研究チームは、英国のホワイトホールIIコホート研究という疫学調査の参加者5,350名(平均年齢51.3歳、3割が女性)のデータを用いて、食事が加齢に及ぼす包括的な影響を検討した。

この調査ではまず、参加者の中年時に食事調査が行われ、その後16年間にわたって、身体や精神状態の変化、生活習慣病などの罹患状況、生存状況などが継続的に調べられた。そのデータを元に、参加者は次の5つのいずれかに分類された(カッコ内は参加者の割合)。

1 理想的な老化:心身すべてに極めて高い健康度を保っている状態(4%)
2 非致死的な循環器病(心筋梗塞や脳卒中など)に罹患(7.3%)
3 循環器病で死亡(2.8%)
4 循環器病以外の原因で死亡(12.7%)
5 通常の老化(73.2%)

次にこのような老化(及び早期の死亡)に及ぼす食生活の影響を解析するために、食事調査のデータから、参加者の食事パターンの「西洋型食生活」度、あるいはAHEI(代替的健康食事指数)を割り出して、老化のパターンと比較した。

その結果、「西洋型食生活」度が最も高い人は、最も低い(つまり最も非西洋型食生活だった)人に比べて、健康で体力がありボケもなく極めて快活という理想的な老後を迎える確率が4割以上低くなることが明らかになったという。

ここでいう西洋型食生活とは、フライドポテトなどの「揚げ物」、ハムや缶詰などの「加工食品」、牛豚肉など「赤身の肉」(日本で言う脂肪が少ないという意味の赤身ではない)、パイ、ケーキ、クッキー、チョコなどの「甘い物」、胚芽を含まない「精製穀物」、「高脂肪乳製品」、それに香辛料を多く含んだ食生活のことをさす。

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1367977163 また、AHEIの点数が低かった人ほど、死亡のリスクが高まることも明らかになった。死亡の原因として循環器病と非循環器病のいずれの場合も同様の傾向だった。

AHEIは、生活習慣病予防の観点から食生活の質を評価するための指標である。野菜、果物、豆類、白身肉(鶏肉や魚)、穀物由来の食物繊維などを多く摂る人は点数が上がり、逆に牛豚肉、乳製品などに多く含まれる飽和脂肪酸、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸、飲酒が多いと点数が低くなる。「西洋型食生活」度が高ければ、AHEIは低くなる。

「我々の研究結果が示唆しているのは、もしあなたが健康的で快活な老後を送りたいと思うなら、西洋型の食生活を避けるようにするのが賢明だということです。AHEIのような指標を参考にするのも有用でしょう」と主任研究者のアクバラリー博士はコメントしている。

監修・執筆 和気奈津彦(わけ なつひこ、薬学博士)
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