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2008-12-08

現代食とビタミン欠乏

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未病とビタミン欠乏

東洋医学の考え方に、「未病(みびょう)」という言葉があります。未だ病に至らず、まだ病気にはなっていないが、健康と病気の中間にあって半健康の状態を未病といいます。婦人科の外来をしていると、最近やたらに未病の方が増えているように感じます。全身倦怠感や疲労感、軽いめまいやふらつき、またイライラやうつ状態などさまざまな身体的、精神的訴えが目につきます。血液検査をしても、各種項目は正常値の範囲に収まっている方がほとんどで、現代医学的なアプローチでは病気と診断されません。 Back of Woman Sitting on Swing by Sea

しかし、各検査項目を仔細にチェックすると、GOTとGPTの乖離やLDHの上昇、総ビリルビンの増加やALPの減少、フェリチンや血清鉄の減少(いずれも数値は、現代医学で正常の範囲です)など、B群ビタミン欠乏、ビタミンE欠乏、亜鉛や鉄欠乏を示唆するデータがかなり多いのが現状です。

食の問題点

1366970462 では、一体なぜこのようにビタミン欠乏や微量元素・鉄欠乏症の方が増加しているのでしょう。ビタミンは人の体内で合成することはできません。また、代謝も早いため、常に十分な補給が必要です。ところが、現代の食材から十分なビタミンを摂取することができなくなっているのです。ある大学の研究室で、市販のレバーに含まれるビタミンAを測定するグループワークがありました。ところが測定値が0でした。担当教官は測定方法のミスと判断し、後日他のスーパーで購入したレバーで再測定したところ、やはり0でした。

本来ビタミンAを多く含むレバーですが、霜降り肉として商品価値を高めるために、出荷前の1-2ヶ月間は、牧草を与えずビタミンAを含まない高脂肪飼料のみを与えた結果だそうです。

また、ほうれん草はビタミンCを豊富に含む食材ですが、最近はハウスで栽培するため、旬がなくなり、含まれるビタミンCも昔の3分の1程度に減少しているそうです。さらに最近は保存技術も向上し、お店に並ぶまでの日数や、買いだめして調理するまで冷蔵庫内の保存期間を考慮すれば、昔と同じ量のほうれん草を食しても、悪くすると10分の1程度しかビタミンCを摂取できません。食材の生産方法や生活習慣の見直し、価格だけではない食材選び、サプリメントの選択など、生産者・消費者ともに現代日本人にはもう少し正しい知識と情報が必要です。 Woman with Basket of Food --- Image by © Royalty-Free/Corbis
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