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2014-05-15

静寂を尊ぶ:子どもの肥満を減らす、3つのルール

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子どもの肥満を解消するための3つの簡単なルールを、米国の研究者が発表した。これは身体だけでなく、精神面にも留意することで子どもが肥満の誘惑に打ち勝てるようにするもので、『米国児童青年精神医学会誌』の2014年4月号に発表された。

1400045622 米国における小児肥満の増加率は、最近ようやく収まってきたといわれるが、それでも多いことに変わりはなく、公衆衛生上の重要問題になっている。過去にも肥満を減らすためのさまざまな研究が実施されたが、食事や運動など、ひとつのことに焦点を絞ると失敗することが多いようだ。今回ルイジアナ州立大学のキャリーベ臨床准教授は、小児肥満の複合的な要因を効果的に抑えるための方法を提案した。

「小児肥満の急激な増加は、社会と人々の間にあるいくつもの要因がダイナミックに絡み合ってできた構造的なものです」と著者のキャリーベ博士は語っている。「肥満の増加と共に小児の精神的な問題も急上昇してきています。おそらく両者には深いつながりがあると思われます。」

子どもの肥満には、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害、学業成績不振、さらには多くの内在化障害や外在化障害など精神的な疾患との関連も指摘されている。

さらに博士は、肥満の子どもには、共通して見られる典型的な行動パターンが存在することを指摘している。「たとえば、動かずに座ってすごす時間が長いライフスタイルや、TV、ゲーム、インターネットに熱中しがちなこと、そして不健康な食生活などです。さらには精神疾患になりやすく、心理的な抑圧を受けやすいなどの特徴もあるのです」

博士の提案したルールは、こうした事実を踏まえた上で、健康な生活習慣を取り戻すための、きわめてストレートで実践的なものとなっている。

■1 きちんと食べる

~ただし食べ過ぎないように、植物性食品をメインに

天然で加工されていない生の食品を主体にした食事は、ダイエットが常に失敗する最大の理由である面倒なカロリー、脂肪、ビタミンなどの栄養価計算を不要にしてくれるという。博士はまたポテトチップや炭酸飲料、ファーストフードを厳しく制限するようアドバイスしている。

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■2 身体を動かす

人間の身体は、他の動物同様、一日中座ったまま動かないでいるようには作られていない。子どもだけでなく両親も、可能な限り理由をみつけて身体を動かすようにする必要がある。休日には特に活発に遊ぶべきである。

■3 静寂を尊ぶ

子どもたちは、TV、ゲーム、インターネットなど現代のポップカルチャーが発信する「ノイズ」で感覚が麻痺してしまっており、家庭や学校での生活、睡眠、さまざまなことへの興味といった肝心の事がおろそかになってしまっていることが多い。「毎日の習慣が重要です。誕生パーティーなどの特別なイベントの時は、思い切りはしゃいでストレスを溜め込まないようにして、普段の生活をしっかり律するように心がけましょう」と博士は結論付けている。

出典は『米国児童青年精神医学会誌』

監修・執筆 和気奈津彦(わけ なつひこ、薬学博士)
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