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2009-04-14

子どもたちを蝕む環境汚染物質

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私たちが、生活を便利にするためにつくり出し利用してきた化学物質は、最終的には環境中に放出され、環境汚染物質となります。そして、汚染された土壌や大気、水等から食物を介して、体内に取り込まれ、私たちの健康に影響を与えることになります。特に、胎児や新生児は外因性物質に対する感受性が高いことから、大人では問題とならない低濃度の曝露でも障害が出る心配があります。

ひと頃、ダイオキシンという化学物質がテレビや新聞でさかんに報道されました。ダイオキシンは史上最強の毒物ともいわれ、母乳を通して高濃度で乳児に移行することから、母乳哺育の是非は社会問題ともなりました。

その他にも、魚介類に含まれるメチル水銀が胎児の神経系の発達に影響を与え、自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)などとの関連も疑われることから、妊婦や妊娠を計画している女性は水銀を多く含む魚介類の摂取を控えるようにとの注意が厚生労働省から発表されました。

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また、工場や自動車の排出ガス等に含まれる大気汚染物質である多環芳香族炭化水素(PAH)の子供たちへの影響が問題となっています。母親が高濃度のPAHに曝されると胎児の染色体異常が増加することは、疫学調査の結果明らかとなりました。更に、産業の技術革新に伴い、半導体や液晶テレビのディスプレイに使用されているインジウムやガリウムなどの金属類、カーボンナノチューブやフラーレンなどのナノ環境汚染物質が次々と出現しています。

1367027513 最近では、メタボリックシンドロームとして注意が呼びかけられている生活習慣病ですが、この生活習慣病の発症にも胎児期や新生児期の母体を介した化学物質への曝露の影響を指摘する研究者もいます。

最近、デトックスという言葉を良く耳にしますが、「解毒」を意味しています。人間は本来、肝臓や腎臓の働きにより、有害物質を無毒化して体外へ排出する解毒機能を有しています。しかし、あまりにも多様な化学物質に対処できなくなっていると考えられます。更に、いくつもの化学物質が複合することで、毒性が強められている可能性もあります。

私たちは、このような環境汚染物質の存在を目で見て確認することはできません。従って、環境汚染物質から身を守るためには、肝臓の代謝機能を高めたり、摂取した有害物質を体内に貯め込まず、できるだけ速やかに体外に排泄することが大切です。

サン・クロレラ 研究開発部

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